久しぶりにブログです。10月26日以来って…1カ月たってなくて良かった(そういう問題ではない)。社畜としてバタバタ過ごしつつ、読書と秋ドラマで現実逃避の毎日です。

その1冊が尾崎将也著「ビンボーの女王」。
それにしても胃にクサビを打ち込むような、ドキッとするタイトル。これも、オノレの不安定な状況ゆえか。


191119ビンボーの女王
2017年8月、河出書房新社刊行/1300円税別(画像は出版社HPから拝借)

テレビのワイドショーでADをする麻衣子が(職業がすでに過酷)、キツイ先輩と衝突し(実は善人だった…じゃないのが良い)、そこからビンボーにつながっていきます。

ただでさえ、(個人的に)景気のいい話がない最近。このタイトルで、中身も精神的によろしくない話なら読み切れないかも…と思いましたが。杞憂。一気読みでした。

◆小説にお金との距離感を考えさせられる

麻衣子が知り合い、やはりお金に振り回される仁美の言葉に、お金について考えさせられたり。このあたり、ストーリー上に違和感はないし、小説の主題部分と思うのだけれど、そのシーンはほかと温度というか空気が違うように感じるのは、作者の思いの強さゆえ?(と言いながら、その言葉を手帳にメモった私。苦笑)

閑話休題。

川村元気著「億男」を思い出させる、お金と幸せの関係。ないと不安だろうけれど、持っても持ってもキリがないのがお金。
振り回されることなく、金の亡者になることなく、どう付き合うか。思いがけず見つめ直すきっかけになる…けど、結論は出ていません。自分にとってのお金の適量って、難しい!

◆話題ドラマの脚本家が手掛けたドラマでした

著者の尾崎将也さんは、13年ぶりの続編で話題の「結婚できない男」「まだ結婚できない男」、NHK連ドラ「梅ちゃん先生」の脚本を手掛けた方。

ということに、気づかずに手に取りましたが、テンポがよく、描写が丁寧なのにくどくない。登場人物のキャラのちょっとした“面倒さ”や“こじらせ”が、妙にリアル。明日から頑張ろうと、ちょっと元気が出たのでした。