勤めている崖っぷち会社で、早期退職制度が発表になりました。退職勧奨です。新型コロナでのダメージは大きいことは感じていたけれど……まじか。
ある一定の年齢以上が対象で、該当者は全員、面談があります。45歳の私も面談対象です。
その面談中に2つのことに気づき、私は退職勧奨に対して感情的にならず、その先を考えることができました。
200410


¶「外の世界で活躍を」は退職勧奨のテンプレ?
面談は人事担当者による、この一言で始まりました。「カラノさんは、外の世界で活躍される方がいいかと思います」
イコール“辞めてほしい”という意味ですよね、コレ。退職を強要することはできませんから。めっちゃ婉曲で巧妙な言いまわしは、マニュアルに書いてあるんだろうなぁ~。言われながら妙に感心してしまったのでした。

◆こっちも会社を“査定”したらいいんです
業績が悪化していたので、早期退職制度も予想していたとはいえ、やはりショックです。会社には愛着もあります。退職したくない。
でも。フト思ったのです。確かに会社は雇い主です。だからといって、こちらが気を遣いすぎる必要があるのか? 言われっぱなしにならず、こちらも会社を査定したらいい、これが私の1つめの気づきでした。

◆神頼みした“息苦しさ”を思い出す
査定といっても簡単です。今の会社への思いを、冷静になって見直すのです。
私の場合、早期退職制度が発表になったとき、会社への情が“フッ”と冷めたのを感じました。
それが、心に居座っていたのでしょう。今年、お参りした京都の安井金毘羅宮。縁切り・縁結び神社で名高い、いつ行っても大行列の神社です。
安井金毘羅宮では、自分の身代わりである“形代(かたしろ)”というお札に、願いを書きます。さて、何を願おう。訪れたものの、縁を切りたい人って特にいないしなぁ。
あ、人じゃなくてもいいのか!  ということで、形代に書いたのは「閉塞的な職場環境の打破」。人間関係は悪くないのです。ただ、日々の小さな積み重ねで感じた閉塞感。その解決を神頼みして、自分が会社を出る話になろうとは、まさかの展開でしたけど(そして、同僚に爆笑される)
そんな感じで会社を“査定”していると、執着するほどの会社か?と思いいたったのです。

◆面談は時間もココロも消耗する
あともう1つ、面談中に脳裏に浮かんだのは、「この面談、何回続くんだろう?」ということ。
退職に応じるまで面談があって、執拗に追い詰められる可能性だってあります(それも違法にならないギリギリのところを攻めてくるはず)。
最終的なゴール=退職は同じなのに、面談で生産性のない時間を費やし、そのたびに自己否定が重なり、心が消耗するのは得策じゃないと思いました。
置かれている状況はそれぞれなので、退職勧奨に従うか、拒否するかの正解はないでしょう。ただ、“退職勧奨に従うと、会社に負けたことになる”というのも、違う気がするのです。主体は自分。「私にとって、この会社がふさわしいのか」を考えることで、会社と同じ土俵に立てた気がします。

◆勤続15年の45歳に対外価値はあるのか
なんて書くと「転職先の見込みがあるから楽観的でいられるんでしょ」という声が聞こえてきそうです。そんなことはありません。
・45歳、2社目
・現在は職種は紙媒体の編集、社歴15年
・会社には先輩が多く、マネジメント的な業務はほとんどしたことがない
目の前の仕事をガムシャラにこなしてきたけれど、自分のキャリア、強みは何なんだろう? そんな状態で職を失うのは、やっぱりリスクが高いんです……! 二度目の面談で、どう決断するんだろう、私。

とにもかくにも、緊急事態宣言と面談があった2020年4月7日は、記憶に残る日となりました。思い返したときに、“あの日がターニングポイントだった”と言えますように。