先日ANAこと全日空から、株主優待が届きました。

コロナのどさくさに紛れて株主デビューした私にとって、初めての株主優待です。 

運賃の割引以外にも優待はあるの?

減便が続くけれど株の保有はどうするの?

というのが、今のANA株でみなさんが思うことでしょうか。

 

そこで、株主優待の内容と、最近のニュースを踏まえつつ、株初心者の目線で今後のANA株の保有について考えてみたいと思います。

 

ANA株主優待は“郵便物”だけじゃなかった

200521

 

◆郵送で来たのはこの2

〈1〉株主優待番号ご案内書

〈2〉ANAグループ優待券 

私は100株保有なので、写真左の〈1〉株主優待番号ご案内書は1枚届きました。国内線を「株主優待割引運賃」で利用できます。

昨年、金券ショップで購入して伊丹-高知で使いましたが、通常運賃の半額でした。使用期日は半年かと思っていたら、搭乗期間は202061日から20215月までと1年間有効。知らなかった! ありがたい!  

〈2〉ANAグループ優待券には、パッケージツアーや買い物、ホテルの割引優待の説明やクーポンという構成。最初の方には、〈1〉の案内書を使った予約方法の説明もありました。

 

◆施設見学会も! まだある株主特典

実は私、株主優待はこれだけだと思っていたのです。

ところが、まだありました。

まず、11月末に送られてくるというカレンダー。これは「株主専用サイト」から、卓上型と壁掛け型が選べます。

 

そして「株主専用サイト」には、魅力的な言葉が……。

「機体工場見学」のご案内。

これは羽田空港(東京国際空港)にある「ANA機体メンテナンスセンター」で、ボーイング777をはじめとする大型機、中型機の整備を見学できるというもの。

参加者は抽選で決まり、現在、20209月・11月の見学会が募集中、20212月・3月の日程が案内中でした。私は関西在住ですが、これはかなり魅力的。申し込みたい……。 

ほか、HPでは「coming soon」になっていましたが、総合トレーニングセンター「ANA Blue Base」の見学もあるようです。

 

◆株主優待の買取価格は?

ANAの株主優待といえば、一般的には飛行機を割引運賃で利用できる〈1〉株主優待番号ご案内書、ですよね。

 

新型コロナの緊急事態宣言が全国的に解除に向かっているとはいえ、飛行機の利用はまだ躊躇してしまうもの。

となると、金券ショップに買い取ってもらうのもアリ!?

株主優待券の買取価格比較サイト「空飛ぶ株優.comで検索したところ、平均1,775円。※有効搭乗期間2021531日までの価格

200521ANA2

523日時点の画像を追加

 

東京は2,050円で買い取ってくれるお店もあるようですが、私が利用する大阪梅田だと1,500円の買い取りのようです。思っている以上に安い。

このサイトで過去の買取価格のグラフを発見。見てみると、昨年の今頃は3,500円ほどでした。その半額とは……。

 

ANA株を損切りするか、持ち続けるか

減便のニュースが続き、株主優待の価値も半額と、不安要素が多いANA株。
IRデータを見て語るほどの知識はないので、関連ニュースを踏まえて、今後の保有について考えました。

 

◆コロナ購入でも44,550円の損失

私はコロナで株価が下がったタイミングでANA株を買いました。

買ってからさらに下がり、現在はこんな感じ。

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▲2020年5月21日19時時点

 

マイナス44,550円ナリ。 

ここで、損切りという言葉が頭をよぎります。

ところが、ここで謎の青春ドラマが脳内上演されるわけです。「ANAのみなさん! 私も転職活動を頑張る! ともにコロナを乗り切りましょう! 転職できたら、飛行機に乗るから! 待ってて!」と。

 

おそらく株というか投資は、こういう感情論は捨てないとダメだと思うんですけどね……。タイ航空も大変なことになっているし。

 

そこでANA関連のニュースをチェック。まずは重たいニュースから。

 

ANAトップによる「需要がV字回復は楽観的」

NHKHPには、「テイクオフを再びANAトップの覚悟」として、ANAホールディングスの片野坂真哉社長へのインタビューが掲載されていました。

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片野坂社長は、新型コロナによる影響の長期化は避けられないと話しています。以下、NHKインタビューから抜粋です。 

片野坂社長

8月はお盆があるので、7月と8月にコロナが収まっていないとみるのは、航空会社にとってかなり慎重で悲観的な見方です。この夏の回復はないというスタンスで臨んでいます」

 

「いきなり全世界同時に復活はないだろう。たとえ8月末に日本では感染が一段落し、海外でも一部開放となっても、需要がV字回復すると見るのは、楽観的すぎる。やはり穏やかな回復になっていく。今年度末(=来年3月末)の時点でも、国際線では5割、国内線でも7割ぐらいの需要回復にとどまると慎重に見ている。完全な回復は、来年のオリンピック・パラリンピックの前ぐらいではないでしょうか」

 

3分間で機内の換気完了ですって

とはいえ、明るい話もあります。

521日、ANA6月の国内線の運休・減便を発表しました。6月は約70%を運休。でも、5月は約85%だったので運航本数は拡大。あとは、ビジネス使用など搭乗者がどこまで伸びるか、ですね。まだ出張を推奨する段階でないこと、そしてオンライン会議が一気に進んだことで、出張は今後も減少の予感がありますけど……。

 

同日に感染拡大の予防についても発表しています。ここで興味深かったのが機内換気

ANAが運航する航空機は、上空の空気を大量に取り込むことで、3分で機内の空気がすべて入れ替わるそうです。また、空気は常に天井から床下に流れ、特定の場所に滞留することはないとか。すごいな、飛行機の構造って。こんなことで学ぶことになるとは、思いもよらなかったけれど。

ANA 機内の空気循環について

 

◆今のANAは、私にとって親近感の塊!?

そうなのです。結局、6月末に退職を控えた私にとって、今のANAは親近感の塊なのです。

先が見えない、という点においては……。

先にANAが上昇気流に乗るか、私が転職先を決められるか

 

いやいや。

片野坂社長は、ANAの需要回復は来年のオリンピック・パラリンピックと語っている。それまでには転職を決めねば……。

 

転職ができた暁には、機体工場見学の申し込みをして、当選して、株主優待で東京へ!

これを叶えるため、損切りはせずANA株は持ち続けます

 

一緒にがんばろうね、全日空!
(一流企業と同列にするあつかましさよ……)